グローバルな市場
FX市場は、他の金融市場とは異なり、中央の取引所等の物理的な場所を持たない市場です。銀行や企業・個人トレーダーのグローバルなネットワークを通じて、月曜日から土曜日の朝までの平日24時間取引が行われています。外国為替市場は、シドニーから始まり、日本・中東などのアジア、イギリス・ドイツ等のヨーロッパ、そして最後にアメリカへと移り変わります。中でもニューヨーク・ロンドン・東京が3大市場と呼ばれています。
6つのステップでFX取引を開始
1.通貨ペアの選択
最初にどの通貨ペアで取引するか決めます。ThinkMarketsでは25の通貨ペアを提供しています。例として、米ドル/円(USD/JPY)、英ポンド/円(GBP/JPY)、スイスフラン/円(CHF/JPY)、ニュージーランド/円(NZD/JPY)等を取り揃えています。
はじめてお取引される方は、よく知っている通貨ペアからお取引を始めることをお勧めします。
2.通貨ペアの決定
EUR/USDの取引を選択した場合、取引通貨単位はユーロとなります。USD/JPYを選択した場合には、取引は米ドルで行われます。
3.売買の選択
通貨ペアを決定したら、現在の取引レートから、為替レートがどのように変動するかを予測して売買を選択します。例えば、USD/JPYで、今後は米ドルが弱くなる(ドル安)もしくは円が強い(円高)と予測した時は売り、米ドルが強い(ドル高)もしくは円が弱い(円安)と予測した場合は買いを選択することになります。
各通貨ペアには2つの価格があります。Bid(売値)とAsk(買値)です。この2つの価格差をスプレッドといい、これが取引コストとなります。
4.注文の執行
リアルタイムレートで注文が執行される成行注文と、指定した取引レートに達した時に注文が執行される予約注文があります。予約注文には、建玉に対して損失を最小限に抑えたり利益を確定させるための逆指値(ストップロス)注文や、指値(テイクプロフィット)注文があります。
5.建玉の確認
建玉は、取引レートに応じて損益が変動します。リアルタイムで損益を確認し、それを踏まえて建玉の追加や決済を判断します。
6.建玉の決済
建玉を決済すると、損益が確定し、リアルタイムでお客様の取引口座に反映されます。
FX取引の例
毎月の経済イベントはカレンダーよりご確認いただけます。中でも注目されているのが、米国のNFP(非農業部門雇用者数)の発表です。これは米国労働統計局が毎月発表するもので、発表時に為替レートの変動が大きくなる傾向にあります。
pipsとは、どの通貨ペアでも共通の値動きの単位のことです。
円を含む通貨ペアの場合は、1pipsが0.01円となります。
それ以外のペアでは、1pipsが0.0001となります。
例:USD/JPYの場合、円を含む通貨ペアなので 113.00⇒113.01への移動が1pipsです。
FX取引をより理解していただくために、取引例を紹介します。
USD/JPY買い取引例(ロング)
ここでは、買い(ロング)取引の例を紹介します。
この例では、米ドルがベース通貨となり売買の基準になります。円安を予測した場合は、米ドルが日本円に対して上昇することを期待し、USD/JPYの買い注文を行います。 (米ドルが日本円に対して下落すると予想した場合には、USD/JPYの売り注文を行います。)
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USD/JPYの取引例(ロング) |
USD/JPYの売り取引例(ロング)
つぎに、ショート(売り)の取引例を紹介します。
USD/JPYの1時間チャートを開いたとします。同通貨ペアは113.63で取引されており、テクニカル指標では、市場が下落する可能性が高いと示唆しています。市場が下落すると見込んで、10,000ドルの売り注文を行います。今回は、仕事中等でもリスク管理ができるよう、自分の建玉に逆指値注文(損切)と、指値注文(利益確定)を追加します。決済逆指値を114.24、決済指値を113.27に設定しました。
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USD/JPYの取引例(ショート) |
取引の結果は、市場が下落したため、指値(テイクプロフィット)注文が発動し、逆指値(ストップロス)注文はキャンセルされました。