構造
強気の抱き線ローソク足は、下降トレンドの終わりに発生します。このパターンは2本のローソク足で構成され、最初のローソク足は比較的小さな実体と短いヒゲ(「影」や「芯」とも呼ばれる)を持っています。一方、2本目のローソク足は、ヒゲが長く、前のローソク足の実体を飲み込むようなしっかりとした実体を持っています。
上の図に見られるように、2本目のローソク足が前のローソク足を完全に圧倒しています。このパターンが強気の抱き線と認定されるためには、2本目のローソクの高値が前のローソク足の高値よりも高い価格を記録する必要があります。同じシナリオが安値にも適用されます。
また、終値(その実体の最上部)も、前のローソク足のヒゲの最高値よりも高くなるとより理想的です。その場合は、2本目のローソク足にさらなる意味が付与され、現在の値動きを強気筋が支配していることを示します。
弱気のローソク足パターンも同じ考えに基づいていますが、こちらは上昇トレンドの頂点で発生する、弱気のリバーサル(反転)パターンです。最初のローソク足は上昇トレンドの継続を示す強気のローソク足で、その後、強力な弱気のローソク足が現れ、前のローソク足を完全にシャットダウンします。
さらに、2本目のローソク足が大きくて長い場合は、逆指値がエントリー価格から大きく離れたところに設定されるため(すなわち、ハイリスクだが、それほどリターンは期待できない)、実質的に取引を開始するための扉が閉ざされてしまうことになります。