計算方法
この指標は、いくつかの異なる数式を用いて、市場の準備が整っているかどうかを判断します。
この式では、対象期間の高値、安値、終値の平均値で計算を行い、「ティピカル・プライス(TP)」を求めます。
数学的な表記では
TP=(H+L+C)/3
つまり、「ティピカル・プライス」は、高値、安値、終値を3で割ったものに等しいということになります。
次の計算では、マネーフローと呼ばれる部分を考慮します。
これは、ティピカル・プライスを算出し、それにボリュームを掛けたものです。非中央集権的な市場では、出来高を正確に知る方法はありませんが、出来高を使うことで、より大きな市場の姿をある程度公正に予測することができます。
マネーフローの計算式は
MF=TP×V
つまり、「マネーフロー」は「ティピカル・プライス」に「ボリューム」を掛けたものに等しくなります。
次の計算部分では、指標が設定されている期間の数に対するプラスとマイナスのフローを見ます(マネーレシオと呼ばれます)。
この指標では、ポジティブなマネーフローは、ティピカル・プライスが前のローソク足よりも高いローソク足としています。
逆にネガティブなマネーフローは、前のローソク足よりもティピカル・プライスが低いローソク足になります。
指標となるポジティブなマネーフローを求めるためには、対象となる期間におけるポジティブなマネーフローの合計を加算するという計算になります。
また、その指標のネガティブ・マネーフローを求めるためには、同じ時間軸でのネガティブ・マネーフローの合計を加算するという計算になります。
方程式は次の通りです。
MR=プラスのお金の流れ/マイナスのお金の流れ
最後に、以下の数式を用いて、すべてをインデックスに変換します。
MFI = 100 - 100 / (1 + MR)
つまり、MFIは、マネーフロー合計に対する、ある資産へのプラスのマネーフローの比率です。
デフォルトの期間は14期間です。つまり、日足チャートを見ている場合、マネーフロー指数は過去14日間の値を表示します。時間足チャートを見ている場合は、過去14時間の値を示します。