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成功するトレーダーのための人気のFX取引戦略

FX取引で成功するためには、最適なFX戦略を見極める必要があります。既に様々なタイプのトレーダーが考案した数多くの取引戦略が存在しますが、トレーダーは自分のトレードスタイルやリスク許容度に合った戦略を見つける必要があります。結局のところ、誰にでも適した戦略というものはありません。

利益を上げるためには、トレーダーは負けトレードを減らし、勝ちトレードを増やさなければなりません。自分に適した取引戦略を見つけることが、成功のカギとなります。

最適なFX取引戦略の選び方

取引戦略を見出す際には、考慮すべき3つの要素があります。

01タイムフレーム

自分のトレードスタイルに合ったタイムフレームを選びましょう。15分足と週足のチャートで取引するのとは大きな違いがあります。市場の小さな動きから利益を得る、スキャルピングで取引するのであれば1~15分足のタイムフレームを使用するのが良いでしょう。 一方でスイングトレーダーは、4時間足や日足を使用すると良いでしょう。取引戦略を決める前に、「どのくらいの期間で取引をするか」という事を考える必要があります。
 

02取引頻度

「どのくらいの頻度で建玉を決済していくか」考えましょう。建玉を何度も決済していきたいのであればスキャルピングが向いているでしょう。

一方でマクロ経済やファンダメンタルズ分析を行い、時間をかけて取引を行いたいトレーダーは、より長いタイムフレームを使用し、大きな建玉を保有すると良いでしょう。

03ポジションサイズ

ポジションサイズとは、投資している資金の大きさのことです。トレーダーは、自分に合ったポジションサイズで運用することが大切です。 トレーダーの多くは、1回の取引に1%の制限を設けています。1回の取引で口座残高の1%以上のリスクを負わないためです。自分の取引余力以上のリスクを負うことは、より大きな損失に繋がります。

ThinkTraderタブレットアプリのスクリーンショット


例えばお客様の口座残高が300,000円の場合、リスク制限が1%なら、1回の取引でとれるリスクは最大3,000円までです。リスク許容度によって、0.5%~2%などに変更することもできます。また、一般的には取引量が少ないほど、建玉を大きくする必要があります。
 

成功する3つの戦略

ここでは、人気の高い3つの取引戦略を紹介します。

01スキャルピング

FXのスキャルピングとは、市場の小さな動きに焦点を当てる取引手法です。短時間に何度も売り買いを繰り返し、数秒・数分単位の小さな値動きで小さな利益を積み重ねていきます。

スキャルピングはその流動性とボラティリティの高さから、非常に人気があります。大体1回につき5pips前後の利益獲得を狙って取引します。利益が一定で安定しているため、成功しやすいことが特徴です。

スキャルピングのデメリットは、新しく売買するために常にチャート分析をし、相場を見ている必要があることです。そのため、初心者の方には見極めが難しかったり、忙しい方ではトレードの時間を確保することが難しい取引となっています。

下の図は、EUR/USDの15分足チャートです。ここでのスキャルピング戦略では、価格が200期間移動平均線(MA)を上回った場合に売りを狙うという考え方に基づいているとします。

EUR/USDの15分ローソク足チャート


約3時間の間に、4回の取引機会が生まれました。いずれの場合のも、価格は200期間移動平均線をわずかに上回った後下降に転じました。損切(逆指値注文)は移動平均線の5pips上に設定していましたが、価格が移動平均線を3.5pips以上上回ることはありませんでした。

小さな利益で多くの取引を成功させることに重点を置いているため、利益確定(指値注文)も5pipsと設定しています。今回の取引結果は、合計で20pipsの利益を獲得したことになります。
 

02デイトレード

デイトレードとは、数十分から1日の間で売り買いを行う手法のことです。FXではよく利用される手法です。この取引ではリスクを最小限に抑えるため、保有している建玉の日またぎをせず、1日のうちにすべての取引を終了します。

デイトレーダーは主に30分と1時間のタイムフレームを利用します。通常は1日中相場を確認している必要があり、経済統計・金利・GDP・選挙などの市場に強い影響を与えるニュースやイベントに基づいて戦略が立てられる傾向があります。

デイトレードでは、1日のリスクを投資元本の3%に制限するのが一般的です。これにより口座の資産を守ることができます。

GBP/USDの1時間ローソク足チャート

上のチャートは、GBP/USDの1時間足チャートです。ここでは、チャート上のサポートラインとレジスタンスラインをもとに、取引のタイミングを見極めるという考え方に基づいているとします。このケースでは、価格が上向きに推移しているためレジスタンスラインに注目し、売り注文を出します。

値動きは水平のレジスタンスラインに到達した後、すぐに下降に転じています。損切(逆指値注文)は、レジスタンスラインを突破する可能性を考慮し、前回の上振れよりも上に設定しています。具体的には、新規注文から25pips上回るところに設定しています。

下降局面では、水平のサポートラインをもとに利益確定(指値注文)を設定します。今回の取引結果は、値動きが下向きに転じたため、65pipsの利益を獲得したことになります。
 

03 ポジショントレード

数週間~数ヶ月、または数年といった長期でポジションを保有する手法です。スキャルピングやデイトレードとは異なり、ファンダメンタルズ要因に焦点を当てて戦略を立てます。トレーダーは、主に中央銀行の金融政策、政治情勢などの要因をチェックしています。 また、取引機会が少ない分、利益を大きく狙うことになります。

そのため、新規注文前に相応の相場分析が必要となり、建玉を決済するまでにも数週間から数年の長い時間がかかるため、忍耐強いトレーダーに向いていると言えるでしょう。

米国連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な金融刺激策が米ドルに及ぼすマイナスの影響を示すグラフ


このチャートでの値動きの反転は、米連邦準備制度理事会(FRB)とトランプ政権が低迷する経済を救うために行った、巨額の金融刺激策が原因です。この金融政策によって、流通するドルの量が増え、その結果ドルの価値が下がります。ポジショントレーダーは、この1兆ドル規模の景気刺激策によって、ドルを売り始める可能性が高くなります。

トレーダーの予測は、長期的なテクニカル指標やマクロ経済環境など、様々な要因で決まります。テクニカルな観点から現在の弱気トレンドが終わりに近づいていると判断したら、取引を終了しようとします。この例では、ドルインデックス(米ドルの強さを示す指数)は、数年来の高値で反転し、4か月後には600pips以上下落しました。

成功する3つの戦略

 
  • トレーダーはそれぞれ、自分のトレードスタイルに合った最適なFX取引戦略を見つけましょう。
  • 好みのタイムフレーム、希望のポジションサイズ(投資する資金の大きさ)、希望の取引回数を見つけて、自分の取引戦略を選択します。
  • スキャルピングとは、短時間に何度も取引を行い、市場の小さな動きを利用する人気の取引戦略です。
  • デイトレードは、1日にうちにすべての取引を開始・終了し、利益を得ることを目的とした取引戦略です。
  • ポジショントレードは、長期的な市場の動きから利益を得ようとする、金融や経済に精通した忍耐強いトレーダーに適した戦略です。